兼業投資家の「milk。」です!
・ポケモンの新作ゲームとは?
・DeNA社の業績は?
・DeNA社の株価は?
そんな疑問にお答えしていきます。
この記事では、「ポケモンの新作ゲームに期待している!DeNAの株式に投資を考えてみたい!」と考えている方に向けて、ポケモン新作ゲームの内容やDeNAの業績を含めて解説します。
学べること
・ポケモン新作ゲームについて
・DeNA社の業績・株価について
・DeNA社の今後の見通し
では、2019年夏にリリース予定のポケモン新作ゲームをもとに、今後のDeNAへの投資を検証していきましょう!!
「ポケモン」の新作ゲームとは?
2019年6月27日、22時に情報解禁となった、ポケモンの新作アプリゲーム「ポケモンマスターズ」
大ヒット作となった「ポケモンGO」のほか、いくつかのポケモンに関するアプリゲームが配信されていますが、今回発表となった新作ゲームは、これまでとは少し違う。
あくまでもの私個人の意見で言えば、「本家ポケモンゲーム」にかなり近いゲーム性を感じます。
相棒のポケモンと冒険に出て、仲間を増やし、物語を進めていきます。「ポケモンバトル」は、本家ポケモンゲームと近似した仕様となっていますが、基本的には「3対3」のリアルタイムバトルとなります。
これまでポケモンゲームに登場してきたキャラクターの登場も魅力的です。
今回は「パシオ」と呼ばれる地域が舞台となり、「ワールドポケモンマスターズ(WPM)」のチャンピオンを目指すことなります。
DeNAの業績は?
2019年3月期の売上高は、1,241億円(前期比ー11%)、税引き前当期利益は181億円(前期比ー41%)と直近の業績は減収減益。
特に、税引前利益が前年と比べて41%の減益となっており、収益性の悪化が懸念されます。
売上高の内容を見ていくと、売上高1,241億円に対し、ゲーム部門の売上高836億円と売上高の63.7%を占めています。
また、営業利益135億円に対し、ゲーム部門の営業利益183億円と他の不採算部門のマイナス分も補完している状況です。
つまり、DeNAは、ゲーム部門の売上・収益性の1本柱によって支えられており、他の事業では稼げていません。
一方で、1本柱のゲーム部門の売上高、営業利益は前年と比べて大幅に減収減益(売上高ー15%、営業利益ー27%)と厳しい状況なのが分かります。
「2017年3月期」と「2019年3月期」を比較してみると、この2年間で、売上高196億9,000万円(13.7%減少)、営業利益96億6,600万円(43%減少)と減収減益傾向なのが分かります。
ポケモンの新作ゲームは、減収減益傾向のDeNAを救う救世主となるのでしょうか。
DeNAの株価は?
2019年7月1日、株価2,080円(終値)
5月10日には、DeNAの決算発表のなかで、株式会社ポケモンとの新作ゲーム協同開発や自己株式取得の発表があり、株価は高値の2,149円を付けました。その後、株価は2,000〜2,230円のレンジ圏内で推移。
直近の下値圏は、1,600円辺りであり、現在株価から-23%が底値までのリスク幅と考えることができます。
一方で、上値の目安は2,750円辺りであり、そのラインを上抜けた場合は、3,750円まで上値幅を想定することができます。
もし、2,750円まで株価が上昇した場合、想定される増加率は+32.2%となります。
下値までの想定下落幅–23%と、上値までの想定上昇幅+32.2%を比較すると、上値への期待ができる株価水準と言えます。
ただし、現実的には1,980円を割った場合は損切りをして、リスクを限定的にすることができます。
今後の見通し
ポケモンの新作ゲームは、業績の回復要因、株価上昇要因となります。さらに、DeNAでは「自己株式の取得」を発表しており、経常的な株式の「買い手」がいることになります。
つまり、DeNAの株価は、上昇しやすい状況にあります。
自己株式の取得
2019年5月10日、「自己株式の取得」の発表では、2020年4月30日までの約1年間で、発行済株式数の26.14%(自己株式を除く)を上限として自社株式を取得することになります。
つまり、市場に流通している株式の4分の1程度をDeNAが買い取ることになるため、株式の価値は約1.25倍になります。
株価1,766円 × 1.25倍 = 2,207円
※株価:2019年5月10日の終値(自己株式取得発表前の株価)
「自己株式の取得」と「ポケモンの新作ゲーム」といった2つの要因によって、株価2,200円以上の上昇を期待することができます。
損切りラインの徹底は必要ですが、上値を追うには、2,000〜2,100円の株価水準は「買い」と言えます。