仮想通貨:Paccoin

 

本日は、以前に2018年1月初旬に急騰した「Paccoin(パックコイン)」について書いていきます。

今後の投資判断の参考になればと思います。

「Paccoin」とは?

「Paccoin」は、簡単に言ってしまうと「ビットコイン」の改良版。

ビットコインと同じ「Pow通貨」であり、取引の記録にはPCによる膨大な計算が必要となります。

プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とはコンセンサス・アルゴリズムの1つです。

P2P(ピアツーピア)ネットワークにおいて何を発言権として認めるか?という問題に対してのひとつの回答です。古典的なP2PではIPアドレスひとつごと、プロセス1つごとなどに発言権がありましたが、ビットコインではこれをCPUの計算量に応じて発言権を与えることにしました。

具体的には多大な計算量を要する問題(=特定の条件を満たすハッシュを探す)を最初に解いたものに発言権(=ブロック)を与えています。

 

もともとは2013年に開発された仮想通貨でしたが、開発後に目立った動きもなく放置されていました。

いわゆる、「草コイン」と呼ばれるマイナーな仮想通貨の一つでした。

しかし、2017年の秋に開発陣営が新しくなり、注目されるようになりました。

 

ロードマップ公開

 

2018年2月1日には、ロードマップが公開されました。

  • マイニングアルゴリズムが現在の「PoW」から「Pol」への変更
  • Pol用ウォレットのリリース
  • トランザクション処理速度の向上
  • 匿名性の追加

 

などの機能が追加される予定となっています。

新Paccoinの「Pol」とは?

 

「Pol」を採用している仮想通貨で有名なのは、「NEM」ですね。

「poof of importance(Pol)」は、重要度の高い人がコイン報酬を入手できる仕組みです。

「Pol」ではを「頻繁に取引し、大量に保有している」ことが「重要度が高い」に繋がるため、仮想通貨を大量に保有しているだけでは重要度が高いとはいえず、「頻繁に取引する=通貨をよく使う」という行為が必要になってきます。

NEMでは、専用のウォレットにNEMを入れておくことで「ハーベスト」という機能を使い、自身の保有量、取引頻度によって不定期にNEMを獲得することができます。

イメージとしては、銀行に定期預金を預けておくと「利息」が付いてくるようなものです。

 

新Paccoinへ、ハードフォーク

 

2018年3月1日に、「Paccoin」は、「新Paccoin」へハードフォークをしました。

もともとは、約3兆枚もの膨大な枚数が発行されていましたが、今回のハードフォークで発行枚数が1000億枚へ減少することになりました。

通貨を消滅させる(バーン)とは、違って枚数を減らす分を通貨価格へ反映させているので、価値の変動はありません。

 

Paccoinの価格変動

 

2017年12月から1ヶ月間で50倍以上の急騰をしたこともあり、投機マネーが集中しましたが、その後は仮想通貨全体の調整局面と伴に急落。まさに「天国と地獄」のような相場でした。

私自身も急騰中に掴んでしまい、現在は見事に10分の1となっています(放置中です)。

さっき確認したら、私の「Paccoin」は6,000円くらいでした。(約10万円投資していました。)

 

「Paccoin」について思うこと

現在私は、「Paccoin」の将来性にはあまり期待していないです。

理由は、明確なビジョンが見ないからです。

仮想通貨としての機能は、「Pol」への移行やマスターノード導入など明確に打ち出してしますが…だから何?

となってしまいます。

仮想通貨の機能よりも、その通貨を使って「特別にできること」が必要だと思っています。

一部では「詐欺コイン」なんて話も出ているほどなので、投資される際は慎重な投資判断をした方が賢明です。

ちなみに、私は急騰相場に踊らされ、ろくに調べもせずに投資しました。すでに、10分の1以下になっているので、今後への期待も込めて保有(塩漬け)することにしています。

皆さんは、ろくに調べずに投資することがないように!

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