映画でも漫画でも大人気ヒットの「鬼滅の刃」。
「鬼滅の刃」に関連する銘柄として「電子書籍」に注目して解説していきます。
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「鬼滅の刃」の人気はどれくらいすごい?
「鬼滅の刃」の熱狂的な流行により「キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)」という言葉出てくるほどです。
小さい子供から年配の方まで、幅広くの人が同作を認知しており、映画館へ足を運んでいます。
また、同作とコラボする企業も多く、缶コーヒー「ダイドードリンコ」、コンビニ「ローソン」、グッズショップ「ロフト」などが続々とコラボを実施。
「鬼滅の刃」コーヒーを大人買いする奥さまを目にする度に驚かされます。
映画の興行収入
映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、映画公開から10日間で興行収入107億円を記録しました。
これは、日本で上映された映画作品の中で、100億円に到達した最速日数となりました。
また、公開から24日目の11月8日時点では、興行収入が200億円を突破。
公開から39日目の11月23日時点の興行収入259億1700万円と歴代国内興行収入3位を記録。「アナと雪の女王」の255億円を抜き3位へ。
日本映画においては、「君の名は。」の250億円を抜き、2位へ浮上。残す1位は「千と千尋の神隠し」の308億円となっています。
マンガ・コミックの売上動向
シリーズ累計発行部数は、2020年10月2日発売の22巻により1億部を突破しました。
1冊440円とすれば、累計440億円の売上となります。
最終巻23巻の発売を控えているので、更なる記録更新が期待できそうです。
「鬼滅の刃」銘柄はなにか!?
ここまでの爆発的な人気を誇る「鬼滅の刃」。その経済効果にも大いに期待ができます。
そこで、投資家として「鬼滅の刃」をテーマとした銘柄はなにか?同作で利益を伸ばしている企業はどこかを考えますよね。
既述のとおり、同作とコラボを実施している企業は、当然に経済効果を教授していることでしょう。では、他にどこの企業が「鬼滅の刃効果」の恩恵を受けているでしょうか?
まず、思い付くのが、同作を出版している「集英社」ですが、この会社の株式は非上場のため、一般的な投資家が購入することはできません。
では、次にマンガ「鬼滅の刃」が売られている場所に着目してみましょう。本屋も良いのですが、今回は新型コロナウィルスの影響もあるので、家でもマンガを楽しむことができる「電子書籍」に注目していみたいと思います。
それでは、いってみましょう!
なぜ「電子書籍」銘柄?
「電子書籍」は、新型コロナウィルスの影響による「巣ごもり需要」が期待できます。また、「家にいながらマンガを購入することができる」サービスだからこそ、この時期に合う銘柄と言えるでしょう。
また、最近ではテレビCMでもよく見かけるようになりましたよね。そこで「電子書籍」のハードルも低くなっており、誰でもアプリ一つで簡単にマンガが読めるようになりました。
特に、仕事をしている大人たちは「マンガ大人買い」も可能です。そして、1巻読んでしまうと続きが気になり、更にもう1巻と続けて買ってしまうのが、マンガの恐ろしいところです。
また、「電子書籍」サービスを展開する企業は、実店舗で書店を構える必要がないため、賃料や人件費といった固定費を大幅に削減することが可能です。
色々な電子書籍サービスに分散させて利用するよりも、好みの電子書籍サービスに一本化することが利用者サイドにも使い勝手が良くなります。したがって、ビジネスモデルとしてもリピーターを確保しやすいストックビジネスなので業績は毎期堅調に推移するでしょう。
- 新型コロナウィルスの影響で「巣ごもり」需要拡大
- テレビCMでもよく見かけて、一般消費者にも認知されている
- 大人買い・継続購入が見込まれる(1巻読むと続きが読みたくなる)
- ストックビジネスなので業績は堅調推移する
イーブックイニシアティブジャパン【3658】
イーブックイニシアティブジャパンは、電子書籍配信をメインとするヤフーの子会社(ヤフー株式保有率42.8%)。
ソフトバンクやPayPayと連携し、盤石の顧客を確保しています。
業績
業績は、PayPayなどのグループシナジーを活用した販促によって大幅増収。利益面でも前年同期比で大幅に伸長していることが分かります。
新型コロナウィルスによる「巣ごもり需要」により、家にいながらマンガを読みたい層への販売が伸びたと考えられます。
ビーグリー【3981】
ビーグリーは、女性向けマンガに強い電子コミック配信サービス「まんが王国」を運営。
2020年3月、累計12億冊ダウンロード突破を記録。7月には、会員登録者数400万人を記録しています。
同年9月には、女性向けマンガ・書籍を出版する「ぶんか社グループ」の買収を発表。女性向けオリジナルマンガ制作に力を入れていく方針を打ち出しています。
業績
「お得感No.1」をテーマに、様々なキャンペーンを実施し、ポイント付与やポイント還元を展開したことにより、四半期過去最高売上高を記録。
効率重視の広告宣伝活動により営業利益率は大幅に伸長。
翌期以降は、「ぶんか社グループ」買収による売上高、営業利益の拡大が期待されます。
パピレス【3641】
パピレスは、電子書籍レンタルサービス「Renta!」を展開。
「Renta!」会員は600万人を突破。独自コンテンツの「タテヨミ」も販売強化。
業績
インターネット広告やテレビCMを積極的に実施。サービスポイント付与施策により、収益性向上。
「巣ごもり」需要により、引き続きサービス利用増加も期待できます。
「電子書籍」業界の将来性
電子書籍業界は、スマートフォンの普及に伴い今後も年間10%程度の市場拡大が予想されています。
マンガの新作も毎月発売されますし、「鬼滅の刃」のような大ヒット作品が出てくれば、大人買い需要を取り込むことも可能です。
「鬼滅の刃」をきっかけとして、電子書籍サービスを利用した人たちは、今後も継続してサービスを利用していくことが期待されます。
今後の展開
「鬼滅の刃」は、マンガにおいては最終巻23巻の発売で終了となりますが、アニメ作品は劇場版までしか公開、作成されていません。
したがって、当然に「鬼滅の刃2期」アニメ放送も期待されますし、続編の映画も想定されます。
また、「進撃の巨人」や「キングダム」のようにマンガ作品の実写化は、数多く取り上げられているため、近いうちに「鬼滅の刃」も実写映画化されることでしょう。
いずれにしても、同作の今後の展開に世間の注目が集まることでしょう。