・ディズニーランドの休園期間は?
・オリエンタルランド社の業績への影響は?
この記事では、「新型コロナウィルスの影響によるディズニーランドの休園、業績への影響は?」について解説していきます。
知ることができる
・新型コロナウィルスによる影響は?
・ディズニーランドの業績は大丈夫!?
Contents
ディズニーランドへの新型コロナウィルスの影響は!?
ディズニーランドの休園期間
2020年1月に日本でも新型コロナウィルスが確認され、その後日本国内でも同ウィルスが流行したことを受け、東京ディズニーランド・シーは2020年2月29日に休園開始となり、6月30日までの4ヶ月間は夢の国へ入園できない状況となりました。
新型コロナウィルス(休園など)による業績への影響
ディズニー ランドを運営する(株)オリエンタルランドの経営に大きな影響があった事は、上図の通りです。
※以下、2021年3月期第1四半期の実績をもとに記述。
売上高は、61億円(前期比▲1,143億円)と前期と比べて約95%の減収。経常利益も▲152億円(前期比▲475億円)と休園期間中の3ヶ月間における業績は、赤字計上となりました。
休園期間中も固定費(人件費、減価償却費など)は継続して発生するため、収入がなく支出が以前と変わらない状態が3ヶ月も続けば赤字計上は避けられません。
むしろ、休園期間中にテーマパーク事業で51億円もの売上を確保していることに驚きです。決算発表資料には売上内容の記載はありませんでしたが、おそらく公式ホームページなどで販売しているチケット販売によるものだと予想できます。友人や恋人へのお祝いのプレゼントとして購入される需要は無くなりませんからね。
休園期間中の固定費(人件費など)
【テーマパーク事業】
【ホテル事業】
テーマパーク事業、ホテル事業を合算した固定費(営業費用、特別損失の合計額)は、人件費246億円、諸経費113億円となっています。実際にキャッシュアウトしない減価償却費154億円を考慮しない場合、固定費は359億円にもなります。この数字は四半期ベースなので、2020年4月〜6月の期間における固定費です。
一方で、2021年3月期第1四半期、オリエンタルランド社の保有現預金は1,780億円であり、上記の損失を計上しても1年程度は固定費(減価償却費除く)を賄うことが可能です。
オリエンタルランド 社の健全な財務体制からすれば、新型コロナウィルスにより一時的に減収減益となっても、将来に渡って問題はないでしょう。
まとめ
ディズニーランド・シーは、新型コロナウィルスの影響によって、2020年2月29日〜6月30日までの4ヶ月間休園することになりました。
休園によるテーマパーク収入が得られないことで、業績も前年比で約95%減収となりました。固定費の人件費や固定資産税などの支出もありますが、同テーマパークを運営するオリエンタルランド 社の財務体制は健全であり、1年程度の固定費(減価償却費除く)を賄うことが可能です。
したがって、新型コロナウィルスの影響があっても、ディズニーランドが潰れてしまう心配はないでしょう。また、ディズニーランド・シーの営業再開しているため、収益面が依然として厳しい状況にあっても、事業継続性に懸念はないと言えます。