今では、誰もが知っているスマホアプリゲーム
「パズル&ドラゴン」
このゲームを開発、運営しているのが
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
ガンホー社は、ソフトバンクの孫正義社長の弟である孫泰蔵氏が創業したことでも有名です。
注目してほしいのは、ガンホー社の株価推移です。
なんと、2012年2月〜2013年5月の約1年3ヶ月で株価は約90倍となっています!!
90倍ですよ。
100万円投資していれば、9,000万円になっている計算です。
では、この株価急騰の裏で何があったのか解説していきます。
Contents
ガンホー・オンライン・エンターテイメントの株価推移
ガンホー社の株会推移は、「パズドラ」の配信が開始された2012年2月からみていきたいと思います。
2012年2月(終値):18円
この時、2月20日に「パズドラ」が配信開始となるも、株価はほぼ無反応。
やっと、株価も反応してきたのが、2012年10月、11月頃。
この時に、株価は2倍、3倍程度になる。
2013年1月(高値):198円
年明けには、株価が10倍以上になります。
しかし、株価の上昇は止まらず…2013年5月まで株価は急騰を続けます。
2013年5月(高値):1,633円
10月頃から株価上昇が始まり、7ヶ月を経過する頃にようやく株価は天井(1,633円)に到達し、その後は反落。
2018年10月現在に至るまで、下落トレンドが継続し、株価は200円台でようやく落ち着く形となりました。
チャートを見てみると、2013年以前のローソク足が点のようになっているのが、その急騰ぶりが、いかに凄まじいか物語っています。
当時のガンホー社は、多くの”億り人”を誕生させることになりました。
これぞ、スマホゲーム銘柄の代表といえます。
”90倍”という数字は、2月からずっとガンホー社の株式を保有し続けた場合ですが、底から保有することはなくても、数倍、数十倍を実現できた投資家は多かったように思います。
なぜここまで株価が急騰したのか!?
その答えは…
”売上高と利益が急速に伸びた”
からです。
もちろん、売上高と利益が急速に伸びた理由は…「パズドラ」が爆発的な人気ゲームになったから。
今となっては、スマホゲームの種類は膨大であり、面白いゲームが多く開発されています。
しかし、当時のスマホゲームは、面白いゲームは少ない状況であり、大手のゲーム開発企業は全くスマホゲームを開発していませんでした。
その中で、「パズドラ」はシンプルかつ面白い。さらにキャラクターのデザインもしっかりしていました。
大手ゲーム会社(任天堂、スクエニなど)もいない。
周りに強い競合相手がいない”ブルーオーシャン市場”で、面白いゲームを作れば、当然売れます。
「パズドラ」のダウンロード数
では、ここで「パズドラ」のダウンロード数の推移を見てみましょう。
2012年2月20日 iOSで配信がスタート
2012年7月中旬 100万ダウンロード達成
2012年9月18日 Androidでも配信がスタート
2012年10月中旬 200万ダウンロード達成
2012年11月中旬 300万ダウンロード達成
2012年12月中旬 500万ダウンロード達成
2013年3月 1,000万ダウンロード達成
2013年10月 2,000万ダウンロード達成
「パズドラ」のダウンロード数の推移から分かるのは、株価が上昇し始めたのは、2012年10月に200万ダウンロード達成したあたりからです。
この頃は、Google Play ストアやAppleストアでスマホアプリランキングで1位を獲得し、世間で騒がれ始めた頃であり、業績も四半期ベースで前年同期比で売上高が約2倍となっており、多くの投資家が気付くようになってきました。
当然、ダウンロード数が増えるということは、それだけ遊ぶ人が増え、課金する人も増えます。
そのため、売上も急速に上昇していくことになります。
当時のガンホー社の決算内容
具体的に、2013年5月に発表されたガンホー社の決算内容で数字を確認してみましょう。
(ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株):公式HP IR情報より引用)
わかりやすく、数字を抜き出して説明します。
・売上高:32億9,100万円 → 309億400万円
約10倍!!
・経常利益:2億5,400万円 → 186億6,200万円
約73倍!!!
・四半期純利益:2億2,700万円 → 123億2,100万円
約54倍!!
(前年同期比)
これ1年間の決算じゃなくて、たった”3ヶ月間”の決算ですよ!?
たった、3ヶ月で300億円も売上が出て、利益が120億円。
前年から数十倍も増加していることを考えれば、投資家はガンホー社の株式を買うために殺到しますよね。
これが、ガンホー社の株価急騰劇の流れです。
私が大きな衝撃を受けた「ガンホーの株価急騰」
「パズル&ドラゴン」が配信開始されたのは、2012年2月。
私が、大学2年生の頃です。
私は、iPhoneを初めて購入したばかりで、「何か面白いアプリはないかな?」と探し、見つけたのが「パズドラ」でした。
当時のスマホゲームは、まだまだ黎明期であり、完成度が低いものばかりでした。
そのなかで、抜群の完成度だったのが「パズドラ」でした。
私もすぐに、このゲームの虜になり毎日ゲームをするようになりました。
そして、ちょうどこの頃、友人と株式投資を始めます。
もちろん、ガンホー社の株価にも注目していました。
私が投資を検討していた時には、ガンホー社の株価は1株20万円でした。
「手元に20万円はない。母親に借りようなかな?いや、貸してくれないな。」
「せっかくおもしろいゲームだし、今後も期待できるけど、今回は諦めよう。」
と投資を断念。
しかし、その後もガンホー社の株価は上昇を続け、なんと2013年5月には…
株価200万円以上
(株式分割前であり、現在表記の1,633円は、当時1株200万円以上でした。)
正直。
「ええええええええ!!!!!!?」
って、なりましたよ。
「母親に頭を下げてでもお金を借りて、投資しておけば良かったああああ!!!!」
めちゃくちゃ後悔しました。
これが、私とスマホゲーム銘柄との初めての出会いでした。
私にとっては、株価がここまで上昇することがあることを知るきっかけになり、また大きなチャンスを逃し後悔するといった2つの衝撃を受ける経験をしました。
その後にやってきた、”第2のチャンス”が「モンスト」です。
SNSの「ミクシィ」が開発、運営している「モンスト」を見た時は…「こんなゲームが流行るはずがない!!おれはミクシィには投資しない!」と将来性を見誤り、せっかくの大チャンスをまた逃します。
「モンスト」のミクシィ社の株価推移については、後日記事にしたいと思いますので、しばらくお待ち下さい。
ゲーム銘柄には夢がある
株式投資のなかでは、2倍、3倍でもすごいことです。
10倍となれば「テンバガー株」と呼ばれ、投資は大成功です。
しかし、ゲーム銘柄では、さらにその先がみれます。
今回は、ガンホー社の株価上昇が約90倍でしたが、数倍になった企業の株式は他にも多くあります。
私が”ゲーム銘柄”を好むのは、自分にとって親しみのある業界であり、大きく資産を増やすチャンスがあるからです。
今は、以前ほどの株価急騰は期待できなくなりましたが、やはり面白いセクターだと思います。
”ガンホー社の株価急騰劇”を参考に、次の急騰銘柄を是非とも探してみてください!!
株式投資は、宝探しです。