あなたは、もしも2億円の宝くじが当たったらどうしますか?
「銀行に貯金します」
「ローンの返済に使います」
「家を買います」
「海外旅行に行きます」
と、考えた人は高い確率で2億円を失います。
そして、幸せなお金持ちにはなれないでしょう。
では、なぜ幸せなお金持ちになれないのか、考えてみましょう。
Contents
「お金が減る」ことに意識が向く
宝くじが当たり2億円を手にした人の意識が「お金が減る」こと向くことが、お金を失う要因となります。
ひとつずつ具体的な内容を見ていきましょう!
銀行に全額貯金する
「銀行に全額貯金する」という行動を選択すれば、確かにお金が減ることはありまんせんが、それは一時的なこと。
時間の経過とともに、「子供の大学費用が必要」「家が欲しい」「車を買い替えなければならない」とお金が必要になる場面は多くあります。
その場面で、少しずつでもお金を引き出すことによって、最初の2億円の残高は確実に減っていきます。
また、「銀行に全額貯金する」ということは、「お金を寝かせる」ことであり、お金を活かすことが全く出来ません。
現在の銀行金利は、定期預金でも0.01%。
100万円を銀行定期にして、1年間でもらえる利息は、「たったの1円」です。
もしも、モノの値段が上昇(物価上昇)していれば、お金自体の価値は減るため実質的には、お金が減っている状況になります。
例えば、「りんご:1個 100円」で売られていたものが、1年後に「りんご:1個 110円」に価格が上がっていると、手元にある100円では、りんごを買うことができない状況になっています。
つまり、ただ銀行にお金を置いておいただけで、物の価格が上がった分だけ、お金の価値は下がっています。
また、「ローンの返済」「家を買う」「海外旅行へいく」のどれを選択しても、確実にお金は減ることになります。
家を買う
「家を買う」ケースでは…
「家を建てたら、土地と建物で5,000万円か。1億5,000万円も手元に残るから大丈夫か。」
なんて、展開になりますね。
しかし、家を建てた場合は、その後にもお金が必要になります。
「固定資産税」は、約15万〜20万円(5,000万円の土地、建物)を毎年納税する必要があります。
他にも、トイレやお風呂などの水周りや、外壁の修繕などの「修繕費」が数十万〜数百万円かかってきます。
いずれにしても、「お金が減る」ことに繋がります。
私は「自宅は負債だ」という考え持っていますが、所有しているだけで「お金が減っていく」ものであることは間違いないでしょう。
「お金が減る」に意識が向いていては、こぼれ落ちていくように手元のお金を失うことになります。
「お金を増える」ことに意識を向ける
では、お金持ちになるために「お金が増える」ことに意識を向けてみましょう。
「2億円を使って、どうやってお金を増やそうか?」
と考えてみましょう。
不動産投資
不動産投資で、賃貸のアパートを1棟(6戸)を3,000万円で買ったとしましょう。
家賃6万円×6室=36万円×12ヶ月=432万円
約7年で最初の3,000万円を回収することができます。
その後は、毎月収入として手元に賃料が入ってきます。
もちろん、全室入居していることが前提として話をしていますが、この点に関しては、立地調査や広告など、自身の努力によってカバーできると考えています。
毎年400万円以上もお金を生み出してくれる、この不動産を所有することは良いかもしれませんね。
株式投資
また、株式投資については、トヨタ自動車の株式へ2億円を投資したとしましょう。
<トヨタ自動車:7203>
株価:6,760円 (2018年8月20日時点)
配当金:220円/1株あたり(2018年3月実績)
配当利回り:220円÷6,760円=約3.25%
ここへ2億円を投資すれば、1年あたりの配当金は…約650万円 になります!!
株価の変動を気にせず、長期保有するのであれば毎年約650万円が自分の懐へ入ってきます!
もしも、配当金の水準が10年間変わらないとすれば、650万円×10年=6,500万円 を配当金として受け取ることができます!
2億円を手にしたら、この手は有効ですね。
もしも、海外旅行やローンの返済に充てるのであれば、この配当金の650万円の中から支払いをします。
そうすれば、最初の元本2億円を減らすことなく、お金を使うことができるからです!
しかし、世の中そんなに甘くない。
不動産であれば、空室のリスクや地震、悪い入居者など問題となる要因は多くあります。
株式についても、企業の業況に変動があるため株価は日々変動しますし、ある時は暴落することも十分にあります。
経済学からみる「お金が減る法則」
考え方や意識ではなく、経済学の法則でも「お金が減っていくこと」を説明できる法則があります。
それが、「限界効用逓減の法則」です。
この法則を分かりやすく例えてみてましょう。
ノドが乾いている時に、目の前にコーラがあったとします。
その時の1杯目のコーラは、とてつもなく美味しいと感じるでしょう。
しかし、2杯目に飲むコーラは、1杯目よりも美味しいとは感じれられないはずです。
さらに飲み続けて、5杯目のコーラを飲んだ時はどうしょう?
1杯目にコーラを飲んだ時と比べて、満足感はかなり少なくなっていることでしょう。
つまり、この法則は「満足感がだんだんと減っていく」ことを意味しています。
宝くじに当たった人の行動を経済的な視点で見てみます。
最初は、10万円を買い物に使っていたが、その満足感はだんだんと減っていきます。
20万円、50万円を使わないと満足感を得ることができないようになり、浪費が加速していきます。
「家を買うことができた!お金はあるし、良い家具も揃えよう!!」
「お金はあるし、もっと良い車が欲しい!」
「お金はあるし、もっと海外旅行をしよう!」
「ブランド品をもう少し買っても大丈夫!!」
このような感じで、最初の満足感に留まらず、「より大きな満足感を得よう」としてしまい、さらに大きなお金が必要になります。
宝くじに当選した人の多くは、その当選金を失っている。
その理由は、様々だと思いますが、「限界効用逓減の法則」に当てはまる人もテレビで見たりしますよね。
最後に
今回は、「宝くじで2億円が当たったら?」というテーマで書きました。
しかし、残念なことに宝くじに当たる確率は、かなり低いです!!
つまり、そんなことを気にしてもしょうがない。
しかし、常に「お金が増える」方向へ意識を傾け、自分の頭で考えることは非常に大切だと思います。
「不動産投資」「株式投資」の話も書きましたが、簡単に成功できるほど「投資」は甘くないです。
だからといって、学ぶことを諦める必要はないと思います。
同じ人間で「成功している人」が確実に存在するのです。
努力や失敗は付き物になりますが、挑戦してみるのありだと思います!
また、私は毎週1回(300円だけ)宝くじを買っています。
「宝くじも買わなければ、確率は0だ!!」
という言葉があります。
宝くじの「期待値」はかなり低いですが、「夢を買う」と思い、毎週当選を楽しみすることは良いと思います!
むしろ、「宝くじを楽しむ」姿勢でやってみると、10年後には意外と「高額当選」するかもしれませんよ!笑
宝くじの中でも期待値の高い「toto」をオススメしています!!