どうも、milk。です!
今回は、先週話題となった「Ethereum Japan Community Meetup」そして、イーサリアム創始者「Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)」について書いていきたいと思います。
Contents
東京でイーサリアムミットアップ開催
2018年3月28日、東京大学で「Ethereum Japan Community Meetup」が開催されました。
ここには、イーサリアム創始者のVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏も参加し、イーサリアムの今後2〜3年の方向性について話しています。
以前から話題となっていた「PoW」から「PoS」へ移行させるための移行プロセスや、ペッグしたトークンを利用した資産管理、取引処理の向上についてミートアップでは説明しています。
「PoW」→「PoS」とは?
「PoW(プルーフオブワーク)」は、ビットコインに代表されるコンセンサス・アルゴリズムの一つです。
「取引の承認、記録」をパソコンの高速計算によって行っていくものです。
そして、そのパソコンの高速計算には膨大な電気が必要となります。
2018年1月時点では、世界の消費電力の0.6%(140テラワット/年間)規模の電力が、マイニング(取引の承認、記録作業)に使われていると言われています。
これはアルゼンチンの総消費電力と同等の規模となります。
イーサリアム創業者、ブテリン氏は現行の「PoW」について次のような問題点を挙げています。
- 膨大な電力消費が必要であり、非効率な作業
- コンピュータが、本物かバーチャルか判断できない
この問題を解決するために利用しようとしているのが、「PoS(プルーフオブステーク)」です。
「PoS」は、「保有量」によってブロックの生成権を獲得します。
そこでは、今のような膨大な電気量を使用した取引記録作業を必要としません。
「PoW」と「PoS」の違い
この2つの違いをシンプルに説明すると、
「PoW」 → 計算量:たくさん計算した人が報酬をもらえる
「PoS」 → 保有量:仮想通貨をたくさん保有している人が報酬をもらえる
仮想通貨の取引記録作業の効率化を図るため、ブテリン氏はイーサリアムを今後「PoS」へ移行していくことを発言しています。
イーサリアム創始者、日本外務大臣と会談
また、ブテリン氏が外務大臣 河野太郎氏と会談したことが話題となっていました。
この会談の内容は、明らかになっていませんが、ミートアップの事前打ち合わせというのが有力でしょう。
イーサリアム創業者のVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)とは?
ブテリン氏は、現在24歳。
ロシアで生まれ、父親の仕事の関係で、6歳の頃カナダへ移住。
小学3年生の頃には、プログラミングや数学などを学び、18歳で情報科学の国際オリンピックで銅メダルを獲得しています。
19歳で、ビットコインのブロックチェーン技術では不十分だと考えイーサリアムの創業へ。
イーサリアムのICOでは、日本円にして約16億円をビットコインを調達し、ブロックチェーンプラットフォームの「イーサリアム」をスタートさせます。
https://twitter.com/nishinokazu/status/907408733772193792
2017年11月30日には、ブルームバーグが発表した「2017年に一番影響力のあった50人」の1人に選ばれています。
この50人の中には、Amazonのジェフ・ベゾス氏やテスラのイーロン・マスク氏、ソフトバンクの孫正義氏も選ばれています。
この時、ブテリン氏が23歳だったことを考えると、とんでもなくすごいことが分かります。
イーサリアムの時価総額
現在、イーサリアムの時価総額は約4兆2000億円です。(2018.3.31基準)
日本企業で比較すると、コンビニのセブンイレブンを運営している「セブン&アイ・ホールディングス」や、ディズニーランドを運営している「オリエンタルランド」の株式時価総額が約4兆円となっています。(2018.3.30:株価終値基準)
イーサリアムは、あのセブンイレブンやディズニーランドと同じ規模の価値を持っていると考えることができます。
世間では、Facebookのマークザッカーバーク氏は知っていても、ブテリン氏を知らない人が多くでしょう。
しかし、これから5年後、10年後には、イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏を知らない人はいないかもしれませんね。